日本口腔ケア学会とは~学会の趣旨

■口腔ケアとは
 口腔ケアとは、口腔の疾病予防、健康保持・増進、リハビリテーションによりQOLの向上をめざした口腔より全身を考える科学であり技術です。具体的には感染症の予防や重症化の予防、がんや心疾患などの治療における支持療法や認知症の予防や進行の予防など、高齢者への各種サポートも含め、多岐にわたります。一般的には検診、口腔清掃、義歯の着脱と手入れ、咀嚼・摂食・嚥下のリハビリ、歯肉・頬部のマッサージ、食事の介護、口臭の除去、口腔乾燥予防などがありますが、口腔ケアの臨床、研究の進歩により各種治療を含めた多職種によるチームアプローチ(集学的治療)が行われる等大きく変化しています。

■学会の趣旨
 医師、歯科医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士、言語聴覚士、助産師、介護福祉士、管理栄養士、保健師、理学療法士、教員、保育士、ホームヘルパーなど多職種の専門家により構成され、集学的に口腔より全身を科学し各種疾患の支持療法として主治療を円滑に行えるようにするとともに健康の維持促進を図り、国民に研究の成果を発信する。また、コミュニケーションの円滑化を図り、高齢者の誤嚥性肺炎の予防、さらに「飲み」「食べ」「話す」ことや爽快感も含め喫食などを行います。
 国民のQOLの向上に大きく寄与する事を目指します。
 しかし口腔ケアは、重要性を理解しながらも未だに各分野で取り組みが十分なされていないのが現状です。そこで、多くの学術団体等で保健・医療・福祉などの関係者が連携を図り、健常者・有病者・障害者・在宅・入院・乳幼児・高齢者を問わず口腔ケアの実践・研修・調査・研究・情報交換などを行うことを目的としています。
更に2020年からは国際口腔ケア学会(理事長星和人東京大学医学部教授)を設立して口腔に関連した科学を臨床により広く人類への貢献を行います。
2021年からは口腔ケアアンバサダー制度を創立して、国民への口腔ケアの大切さの普及を図ります。

■どんな活動をしているのか

  1. 口腔ケアに関する学会・研修会等の開催
  2. 学会誌・図書の発行、コンテンツの作成
  3. 個人、医療・介護施設、教育施設等の口腔ケア認定の評価の実施
  4. 口腔ケアに関する器機器具の開発・改良・普及
  5. メーリングリスト、会報などで情報提供
  6. 学会会員への研究費の取得や英語論文発表のサポート等の会員サービス
  7. 口腔ケアアンバサダー制度や口腔ケア協会を通じての国民への口腔ケアの普及に関する事業  その他、口腔ケアに関すること全般に幅広い視野での活動を目標とします。

●本部
〒464-8651
愛知県名古屋市千種区末盛通2-11
愛知学院大学歯学部附属病院口腔ケア外来部門

●編集委員会事務局
〒113-8654
東京都文京区本郷7丁目3−1
東京大学医学部口腔顎顔面外科
E-mail : hensyu@oralcare-jp.org

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〒464-0057
愛知県名古屋市千種区法王町2-5-G10E
一般社団法人 日本口腔ケア学会 事務局
FAX : 052-784-5202
E-mail : office@oralcare-jp.org
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